精密板金加工とは

一般的に「板金加工」というと製缶板金や自動車用の板金といったもの指すこともあります。 実際自動車の凹みなどを修理する板金加工を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
製缶の板金加工は主に溶接作業がメインとなる業態です。太いパイプや大きな型鋼やフランジを溶接し、比較的大きな構造物を作り上げていくものです。
また自動車の板金加工は自動車のボディの凹みをたたいて修理したりするものです。

どれも板状の金属を加工する、という意味での「板金加工」になりますが、三芝イーシ工業の得意としているのは機械設計分野の板金加工、 すなわち「精密板金」「精密板金加工」と呼ばれるもので、その業態も加工内容もこれらとは全く異なります。

まず精密板金加工の原材料として用いられるのは、比較的薄い金属板( 鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、真鍮等で厚みが1mm ～ 3mm 程度) がほとんどです。それらをあらゆる用途に合わせて板金加工していきます。
板金加工の製作物としてはパソコンの金属製の箱などをイメージしてもらえるとわかりやすいかと思います。それ自体では機能を持たない小物の金属部品等も、代表的な製作物です。
なんといっても精密板金だけに、曲げ寸法公差で0.1mmや0.2mmという寸法精度が高いのが特徴。パンチングによる抜き加工の精度にいたっては0.05mm以下という高度な技術が求められます。
さらに最終製品の見栄え、表面処理の美しさも精密板金の重要な要素となります。

さらに精密板金加工はイニシャルコストを低く抑えることができるのも大きな特長です。
ロット数千ほどの大量生産になると高価な金型を使用したプレス加工による板金加工も行われますが、精密板金加工においては、汎用の小型の金型を組み合わせて加工を行いますので、特別に金型を製作する必要がないためです。
目的の製作物に応じて是非「精密板金」の活用をご検討ください。